美容師歴15年。一番記憶に残っている失敗のことを話しました
これまでの美容師人生の中で何年かに一度はやはり大きな失敗をしてしまうこともありました
その中でも一番記憶に焼き付いているのが、美容師なりたて1ヶ月目くらいのころにアシスタントとして初めてシャンプーをさせてもらったときのことです
お客様は女性の方で、初めてのシャンプーだったため僕も緊張で手がかなり震えてしまっていました
そしてタイトルの通り、お客様の顔にシャワーが出るノズルを落としてしまったのです
僕もテンパってしまってシャワーを止めることすら忘れてしまってお客様はびしょびしょになってしまいました
たまたま横にいた先輩が助けてくれてシャワーを止めてはくれたのですが、服もびしょびしょで今からとてもじゃないけど美容室でカットをするというのはできない状態でした
僕ももちろん何度も謝ったのですが、お客様は当然すごく怒っておられてそのままお帰りになってしまいました
そして営業が終わってから夜に勤務先の店長とオーナーについてきていただき、お客様のご自宅まで謝りにいかせていただきました
すると、お客様が玄関口まで走って出てきてくださって開口一番
「小島くん、ごめん!」
と謝ってきてくださったんですね
僕がミスしたのにもかかわらず、お客様の方に先に謝られてここでもてんぱってしまったのですが、改めて何度も謝罪をさせていただきましたが、お客様も何度も頭を下げてこられました
その後、お話の中でなぜ謝られたのかを尋ねてみました
お客様はとある旅館の女将さんをしており、いつも新人の子たちにこういう教育をしていたそうです
「どんなに失敗をしても誠心誠意、お客様に頭を下げて謝れば気持ちは絶対に伝わるし、それで許してくれないようなことはなかなかない。だから失敗をしたら心を込めて誠心誠意、お客様に頭を下げて謝るんだよ」
それなのにもかかわらず、僕のミスに対してすごい怒り方をしてしまい、謝罪も無碍にしてしまった自分自身を許せなかったということを家に帰ってから思ったそうです
なので新人で初めてのシャンプーで取り返しのつかない失敗でもないのにあんなに怒ってしまってごめんね、と伝えられました
結局そのお客様はそれからすごい応援してくれるようになり、僕が転職するまで8年くらいずっと指名でご来店くださりました
このときの失敗は15年ほどたった今でも鮮明に覚えていて、今となっては良い経験だったと思いますし、とても大切なことをお客様には教えていただきました
このときの教えというのは今でも部下ができた時には同じように失敗をしたとしても誠心誠意謝ることが大切だということを伝えています
これから美容師になる人や美容師以外の人もそうですが、失敗をしたと思ったらごまかさずにしっかり気持ちを込めて謝るということはすごく大切なことだと思うので、一生忘れないようにしてください
美容師歴15年目からのアドバイスでした笑